健康的なダイエットの秘訣

体重の増加やダイエットの成功は、「カロリー」
によって決まると考えられていましたが、
近年では闇雲に脂肪摂取を抑えた、
低カロリー食を摂るダイエットは、
主流ではなくなっています。
今回はカロリー制限だけにこだわることが、
「健康的なダイエット」に
繋がらないことを説明します！


-このコラムでわかること-
◇今までのカロリーに対する考え方
◇健康的なダイエットの秘訣
１、カロリーの内訳が大事
２、体脂肪減少にはホルモン分泌のコントロールが必要
３、栄養素ごとに代謝に必要な消費カロリーも違う
４、カロリーだけでなく、食べ物の質にこだわることが大事

 

◇今までのカロリーに対する考え方

今までは、体重の増加やダイエットの成功は「カロリー」によって決まると考えられ、体重や体脂肪を減らすには「消費カロリー＞摂取カロリー」にする必要があるとされていました。
1980年頃は特に低脂肪ダイエットが推奨され、脂肪の摂取を出来るだけ少なくし、カロリー消費のためにジム通いをする人達が増加しました。

◇健康的なダイエットの秘訣

１、カロリーの内訳が大事

炭水化物、たんぱく質、脂質が
カロリーを持っている栄養素ですが、
これらは栄養素として体内での働きが違います。
炭水化物は血糖を維持して活力を保ち、
たんぱく質は筋肉だけでなく様々なホルモンの原料になり、脂肪もまた体内の代謝環境を調整する働きを持っています。
炭水化物でも特に精製糖は血糖値を急上昇させ、
インスリンを大量に分泌させる可能性があります。
この大量なインスリン分泌が習慣的に行われることで肥満に繋がり、糖尿病の前兆であるインスリン抵抗性が生まれます。
また脂肪は炭水化物やたんぱく質と比較すると二倍以上のカロリーを持ちますが、体内での炎症を制御し、インスリン抵抗性の改善効果を持っています。(トランス脂肪酸や過剰なオメガ6は除く)
このように、栄養素ごとに体内での代謝や働きが違うため、一様に「カロリー」としてひとまとめに扱うことはできないのです。

２、体脂肪減少にはホルモン分泌のコントロールが必要

体脂肪の減少にはカロリーや炭水化物摂取量を減らすだけでなく、体脂肪燃焼に必要なホルモン分泌をコントロールする必要があります。
代表例となるものが、甲状腺ホルモンや副腎ホルモンです。
これらのホルモンは無理な食事制限、過剰な精神ストレスや運動などによって分泌量が低下します。
よって無理な食事制限や消費カロリーを増やすための過剰な運動は体脂肪燃焼に逆効果なのです。

３、栄養素ごとに代謝に必要な消費カロリーも違う

DIT(食事誘発性熱産生)と呼ばれるものがあり、栄養素を消化吸収し、代謝するために消費するカロリーのことを指します。人間の体は炭水化物に比べて、特にたんぱく質を消化吸収する際により多くのエネルギーを必要とします。
そのため同じ摂取カロリーであってもたんぱく質をしっかり摂ることは脂肪燃焼に繋がるとも考えられています。

４、カロリーだけでなく、
食べ物の質にこだわることが大事

前述のようにカロリーだけで、
体脂肪の燃焼が決まるわけではありません。
日々の食生活を見直し、栄養価が高い食材や栄養素の質にこだわることが余分な体脂肪を燃焼へと導き、
健康な体を手に入れる近道になります。

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今回はカロリーやダイエットなど、
普段から聞き馴染みのあるワードが多くありました。

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